|
ある日日本での冬のある日、家に帰って寒がっている僕を見て、彼女がお酒をあたためてくれた。 小さな魚の切り身ののった、ぴりりと軽くお酢がきいたお米も一緒に。ほんのりすっぱい。すっぱく軽い。 僕はひとくちほおばった。どう説明したらいいか分からない。思い出。沈黙。 僕は自分の記憶の中にもぐり込んだ。この思い出は否定しがたくスシの味とつながっている。マドレーヌではなく。 マルチカラーのネオン、ミニスカートの女子高生、客の足しか見えないレストラン。 商店街に流れ続ける音楽、夜中まで開いているコンビニ。あわただしく行き交うイラついた視線。 デパートの屋上にあるお寺。エレベーターガール、地下鉄のテレビ。 2つ、3つとスシを口に運ぶ度に、僕の思い出も反復された。はぁ~。 そして僕は”プルーストのスシ”の宴を終える。 (アルノ) |

パリで今一番ナウな話題、それは
”ニッポン”! ファッションシティ・パリをキッチュでアナログなニッポンサブカルチャーが席巻します。 パリがプチ新宿と呼ばれる日ももう近い!


